OS娘の生みの親、としあきとは?

  • 嵐の象徴みたいに言われるとしあき(「」)だが…

OS娘の問題を論じるときに切って離せないのが、所謂虹裏住人である旧としあき、現「」だ。
分からない人に向けて簡単に説明すると、画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」の「二次元裏(以下虹裏と表記する)」*1他関連板の住人のことである。
その範囲を限定することは難しいのだが、狭義では虹裏に常駐している人間、広義では虹裏や派生板(例えば自作絵、エロゲ、ネタ二次元、ネットキャラなど)、及び保管庫などを含めて大きなコミュニティを作っているが、それに属する人間のことを大まかに「」=虹裏住人と呼ぶ。
 「としあき」とは、2003年4月12日〜2004年7月15日*2までの虹裏でのデフォルトネームである。また、2004年7月15日よりデフォルト名どころか名前欄そのものが消えてしまい(それ以前に名前は「としあき」固定となっていた)、なんと呼べばいいか分からなくなり、しばらく後住民のなんとなくの同意から「」と称するようになった。
としあき」という名前になった経緯は、はてなキーワードとしあき」を見れば書いてあるのでそちらを参照してほしい。また、Wikiの「ふたば☆ちゃんねる」の項も参考になる。
Wikipedia-日本 ふたば☆ちゃんねる


としあきや「」というと一部に嵐の象徴のように言われるのは、ふたば内の虹裏外での掲示板で虹裏出身の厨が他の板を荒らすこと、またふたば外でもとしあき(「」)は割とよく集まって虹裏オンリーネタで自分たちの世界を作ってしまう傾向から、そのように言われるのだと思う。例えばmixiではとしあき虹裏、ふたばコミュがあるし(実際虹裏ネタで会話がなされている)、大航海時代オンラインなどでも「しもんきん」や「としあき」などの巨大船団があるという。(友人のいる鯖だけかもしれないが)
これについては少数…だと思いたいのだが、俺様もmixiとかで結構虹裏ネタなどを使ったりするし人の事はあまり言えん。また(少なくともオンライン上で)妙に結束が強いっぽいのも確かだ。ただ、住人のかなりの部分は、他の所では他の所なりの活動しているに違いない。


では、としあき(「」)の成分いや中の人たちはどんな人たちなのだろうか。
虹裏内で一般には「無職童貞じょしあきなどいない」とされている…が、んなことはない。他の匿名掲示板同様、雑多な人たちの集まりだろう。また画像掲示板であり、自作絵板などもあることから、絵師(絵描きさん)なども多いこと、自作絵を含めた画像ネタを作成するため、コラや塗り、gifなどの職人が集まることも知られている。確認できる範囲では小数ながらも、女性もいる。また、匿名だが同人作家や商業作家、ふたばだけを主要な活動範囲とする作家さんすらもいるようだ。
としあき(「」)の全体数は正確な統計がないので分からないのだが、俺様が思うに、週に一度以上レスを書き込むようなアクティブユニークユーザ数を見ても最低数万はいるのではないだろうか。少なくとも、同系列の不特定多数がアクセスする画像掲示板としてはふたば☆ちゃんねるが最もユーザが多く、その中でも虹裏系の板が一番ユーザが多いはずだ。
ユーザの傾向としては、同人誌やエロゲ、アニメや漫画など萌え系ジャンルにいる人がメインで、それ以外の人も多いと思われる。この中にはエロ画像収集家(特に二次元)、雑談したい人、ネタを見て楽しみたい人、お絵かきしたい人、ネタを作って遊びたい人、(画像の)詳細を聞きたい人、仲間がいる場所を求める人、荒らしたい人…いろいろだろう。
そういう、いろんなジャンルのいろんな目的の人の雑多な集まり、それが虹裏虹裏コミュニティ)という場所であり、その場所に集うものがとしあき(「」)だろう。


  • としあき(「」)の性質 エンジョイ&エキサイティング

ここでとしあき(「」)の重要な性質について述べておかなければならない。それは、「エンジョイ&エキサイティング」(略してE&E)だ。
この言葉は、ふたばの管理人さんがふたばに書いたものであるということは覚えているが、どのような経緯で何処にかかれていたかは俺様よく覚えていない。ただ、これが虹裏コミュニティにおける重要な活動指針となっている。
この言葉が本来指し示す意味は謎なのだが、とにかく面白ければぃ良し、というノリが虹裏コミュニティにはある。別にマジレスしていけない、マジスレを立てていけないというわけではないが、とにかくスレを盛り上げ、レスを伸ばしたものが勝ちといった雰囲気が虹裏という場所にはある。
だから、貼られた画像や自作絵、ほんのささいなレスなどから、思いもよらぬネタに発展することがままある。一例としては、「オナホール職人の朝は早い」でぐぐれ。*3
あと虹裏ネタとして有名になり、とうとう総集編までが出た例には、山川純一の「くそみそテクニック」の台詞「やらないか」がある。これも最初は「くそみそテクニック」の数ページが虹裏に貼られた事に端を発し、それが2chなど各所に飛び火したと言われている。
同様の例は山ほどあるというか、虹裏ネタとして有名なものは、誰か特定の人物によって作られたわけではなく、ほとんどがそうやってネタとして転がされていくうちにできたものだと考えられる。
また、虹裏に貼られた画像はE&Eの目的に合致するならば、どのように参考にしても、ネタにしても、改変しても良いという暗黙の了解のようなものがある。だから、自分が貼った画像がコラされたり、貼った線画が塗られたり、あらぬ方向にリファインされたりなどはしょっちゅうだ。ふたば的に言えばこうなるだろう。「だがそれが良い」
こうして、はじめは些細なネタだったりコラだったりしたものが、いつのまにか大きなネタになっているというのが虹裏のおもしろいところである。無論それが叩きにつながることもあるわけだが、予想されるよりは案外に少ないというか、エンジョイできない画像に改変することはあまり許されないという空気があり、不愉快な方向に改変されることは案外少ない。
もっとも、蓮コラなどは虹グロあたりが発祥で、それが虹裏を通じて大増殖したという黒歴史などはあるようなのだが。
ともかく、そのような小さなことから発生したのを大きなネタにしてしまう、そういったとしあき(「」)の不思議な力がある。集団そのものはカオス、存在するネタもカオス、そこから結晶化するようにネタやキャラクターなどが生まれ、育っていく。


そしてOS娘もまた、このように生まれ、カオスの中で育つという成長の仕方を実はしている。


まだまだ続くのだが、今日はさすがに寝ないとやばいのでここで終わる。

*1:住民が流入の増加を嫌うためリンクは書かないが、調べれば簡単にたどり着けるはずだ。

*2:Wikipedia ふたば☆ちゃんねるの項による。

*3:ぐぐる経由なのは、この手の保管庫に直接リンクを貼ることはご法度というのが、虹裏コミュニティなどでの暗黙の了解となっているため。