嗚呼、著作権

さて、著作権である。
OS娘関連の問題のときに、様々な(だいたいは感情的なものだが)問題が取りざたされる中で「著作権」も問題のひとつとして語られる。特にネットランナーにおける無断使用は著作権の観点からするとかなり問題である。(これについては後で詳しく述べる。虹裏住人がそれを言うなという意見もあるが、これはまた別の問題として後日述べる予定。)
しかしでは、OS娘を代表とした「不特定多数から生まれる」ネットキャラというものは、著作権の観点からはどう扱えばよいのだろうか。
そういうことを、ここでは論じていこうというわけである。


が、しかし。これがまた簡単ではない。
著作権というのは、作者の考え方や感情にかなり密接に関わってくる問題なわけだ。でまたこの作者の考え方ってのが人それぞれで、俺様みたいにフリーOK、GPL歓迎、引用上等とかいう考えもあれば、自分の作品が他人に利用されることについてかなり神経質な人もいる。また著作物が生み出すお金にも密接に絡んでくる。
その上「著作物」というのが、過去に存在しなかった種類のもの、想定されていなかった使われ方などがどんどん出てくるわけで、さあこれをどう判断したものか?ということが非常に多い。
そんなややこしい状況が裁判所に持ち込まれると、さらにややこしいことになってくる。裁判所も苦労しているようで、一般に著作権で新しいネタに絡む案件の審議は長いみたいだし、判例を見ても、判決が覆った例を見ても、その苦労の跡が伺える。
実際、著作権がらみの話はかなりややこしいことが多い。裁判所ですらそうなのだから、理系出身IT系の俺様にそうそう分かるかって感じだ。


他にもいろいろ難点がある。
著作権関連の判例は一般の常識的な考え方から案外かけ離れていることがある。このため、なぜそうなるのかということが非常に理解しにくい場合がある。
グレーゾーンが非常に広いことがある。極端な話、裁判で争われて決まるまではグレーゾーンのままだと言える。その裁判も時間と金もかかるので、余程勝ち目がある場合以外は別の形で手を打つことが多い。
インターネットやデジタル関連の著作権に関しては、未定部分が非常に広い。技術のスピードに法律がまったく追いついておらず、どのように扱うべきかが議論が分かれることが多い。とにかく著作権は、デジタルの分野においては相当遅れており、常に後手後手にまわってしまうというのがある。


とにかくまぁ、分かりにくいわ決まってない部分は多いわ様々な意見があるわでとても難しいのだ。正直言って論じてる俺様もよく分からんのだが、俺様が分かる範囲でなんとか書き連ねていこうと思っている。
ちなみにこれを書いている時点で最終的な結論のひとつは出ているが、実際書いていってそれがそのまま結論になるかどうかは分からん。まずは書いてみよう、というのが正直なところだ。少なくとも俺様が理解できる文章で。


ややこしくて多岐に渡る論議なので、後で出る要約と必要な所だけ拾い読みすればいいのではないかと思う。


ああそうそう、間違っていると思う部分、こういう意見もあるといったことはどんどん指摘してほしい。なんせ俺様もよく分かってないから。